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海洋丸(3MT)からFAXが届きました

2017.05.16 更新

名古屋港に入港中の海洋丸からFAXが届きました(以下、原文)。

(2017年5月16日8時 FAX通信)

海洋丸の動向と生徒の状況を報告します。

5月9日の乗船・出港式を終えた後、大勢の方に見送られながら能生漁港を出港し、白山瀬のベニズワイガニ篭漁場へ向けて航行しました。出港して間もなく、一等航海士から救命設備等の説明を受けました。その後、荷物の整理やベッドメイキングを終わらせ、15時から当直配置表により航海当直を行いましたが、その時点で風浪が高く船酔いをした生徒が数名いました。18時頃に水深1000mの漁場に到着し、カニ篭の餌付けを行い、篭の投入作業の見学と海洋観測を行いました。カニ篭を入れ終わった後、新潟港に向かいました。
翌日の8時に新潟港に入港し、午前中にドッグ等についての事前学習を行い、13時から造船所見学、15時からは船舶機関の工場見学を行いました。
11日9時に新潟港を出港し、カニ篭を投入した漁場に向かうため、生徒たちは航海当直に入りましたが、佐渡の弾埼で変針して西に航行すると波浪が高くなり、船の揺れも大きくなりました。ほとんどの生徒が船酔いで、食事をとることができませんでした。18時過ぎに漁場に到着し、カニ篭を揚げることができました。また生徒たちはロープの巻き上げ作業やベニズワイガニの測定・観察などを行いました。操業後は、航海当直を交代しながら寄港地である名古屋港へ向けて航行しました。まず、日本海を北上し、津軽海峡を通過しましたが、太平洋に出ると低気圧の接近により大時化となる中、南に針路をとりました。この時も生徒のほとんどが船酔いし、厳しい試練となりました。
14日夜、予定より早く寄港地に近づいたため、駿河湾で漂泊することにになりました。
翌日は13時過ぎに伊勢湾の入り口にある、伊良湖水道航路(海上交通安全法で定められている航路)を通過し、15時に湾内に錨泊しました。これまでの航海中にカニ篭漁具の片付け、デッキ・船内清掃を終えて、翌日の入港時間待つことになりました。
16日朝、錨地を離れ名古屋港に向かい、9時に着岸する予定です。生徒たちは出港から約1週間が経過し、航海当直や船内生活にもようやく慣れてきたようです。

新潟県立海洋高等学校 航海日誌 運営元:新潟県立海洋高等学校

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