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海洋丸よりFAXが届きました ~過去最大のマグロ、神戸港へ~

2017.05.30 更新

海洋丸よりFAXが届きました(以下、原文)

(2017年5月30日14時00分)

海洋丸と生徒の状況について

 マグロ延縄漁業実習が終了し、神戸港への寄港が間近になりましたので、これまでの動向について報告します。

 前回5月24日に「操業3日目にはマカジキに加え、約200kgのクロカジキが釣れ皆驚いていた。4日目の投縄作業が終了したが、生徒達が待ち望んでいる大型のマグロ類が釣れることをねがっている。」と報告しましたが、その4日目の揚縄で、約200kgのクロマグロが掛かり、生徒も船員も非常に活気づきました。およそ1時間マグロと格闘し、ようやく船上に引き揚げることができました。これは、海洋丸では過去最高の大物です。

 その後の操業でも、マカジキ、シイラ、サワラなどが釣れ、最終日の27日には、小ぶりでしたがカツオとビンナガ(マグロ)をつり上げ、無事に操業を終了することができました。時期は今までとは異なりますが、日本近海で7日間の操業を予定どおりに実施できたのも今までにはなかったことだと思います。

 操業を終了した翌日の28日には、漁業機器類と漁具を片付け、そして神戸港入港に備えて船体洗いを行い、29日には、船内清掃を行いました。また、午後には救命と消化の繰練を実施しました。

 本日30日、鳴門海峡と明石海峡を通過し、神戸港沖に錨泊しました。鳴門海峡では、安全に航行するために、潮流を見計らって通過したこともあり、大きな渦潮は見ることができませんでした。しかし、操舵を担当していた生徒は、舵が思うようにきかず胃が痛くなるほど緊張したと話しておりました。

 明日31日は、9時に神戸港のポートタワー近くの岸壁に着岸する予定です。

 生徒達は、1週間のマグロ延縄漁業実習で、朝早くからの投縄作業や船橋当直、投縄終了後には水深1,000mまでの水温測定などの海洋観測を行いました。また、船橋における航海しによる学習や機関当直、そして昼食後には、投縄作業や生物調査などを行うなど、さまざまな貴重な体験をすることができたと思います。

 皆、神戸に寄港することを楽しみにし、日々頑張って元気に実習に取り組んでおります。

 以上

新潟県立海洋高等学校 航海日誌 運営元:新潟県立海洋高等学校

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