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《資源育成コース》③楽しいを作り、届ける。友釣り用おとり鮎の水槽実習

2026.05.28 更新

みなさん、こんにちは!
資源育成コース3年生です。

資源育成コース航海日誌の3本目は、アユについてのお話です。

突然ですが、海洋高校が能生内水面漁業協同組合とつながりがあることを知っていますか。これまでも、サケの受精卵を放流する発眼卵放流など、さまざまな場面で関わりがあります。

そして今回、そのご縁から、海洋高校は能生内水面漁業協同組合の新しい取り組みに協力させていただくことになりました。

その取り組みとは、友釣り用のおとり鮎の管理です。

「友釣り」や「おとり鮎」という言葉を初めて聞く人もいるかもしれません。友釣りとは、アユの習性を利用した釣りの方法です。アユは縄張り意識が強く、自分の縄張りに別のアユが入ってくると、追い払おうとして攻撃します。

この習性を利用して、針のついた生きたアユを川に入れ、野生のアユの縄張りに近づけます。この時に使う生きたアユが「おとり鮎」です。野生のアユが、おとり鮎に向かってきた時に針にかかる、少し独特でおもしろい釣り方です。

友釣りには、川の中でも元気に泳いでくれるおとり鮎が必要です。そのためには、アユをよい状態で管理するための水槽も大切になります。

そこで今回、資源育成コースがおとり鮎を管理するための水槽づくりに取り組みました。

今回使用するのは、飼育で使った水をろ過して、もう一度利用する「閉鎖循環式」の水槽です。水を使い捨てにするのではなく、ろ過によってきれいにしながら循環させる仕組みです。そのため、アユを飼育する水槽とは別に、水をきれいにするためのろ過水槽を作る必要があります。

制作途中の写真では、黒い水槽がアユの飼育水槽、青い水槽がろ過用の水槽です。私たちは、水を流すための塩ビパイプを水槽のサイズに合わせて切り、組み立てていきました。また、水をきれいにするためのろ材も敷き詰めました。

パイプは、少し長すぎても短すぎても上手く合いません。そのため、何度も切っては試し、また調整する作業を繰り返しました。ろ材も、ただ入れればよいわけではなく、水の流れを考えながら、バランスよく設置する必要がありました。思っていた以上に試行錯誤が多い作業でした。

ろ材には、さまざまな種類があります。大きな汚れを受け止める白いマット、細かい汚れを取り除く砂利や軽石、汚れを分解してくれる微生物を増やすためのスポンジ状のろ材、水の状態を整えるための牡蠣殻などです。水をきれいに保つためには、それぞれのろ材の役割を考えて組み合わせることが大切だと分かりました。

さらに、水をきれいにするための工夫として、ろ過水槽の中に仕切りを設置しました。

仕切りは3つあり、下にすき間があるものと、高さを低くしたものを組み合わせています。このように設置することで、水がまっすぐ流れるだけでなく、ろ材全体を通るような流れを作ることができます。水の流れをコントロールすることで、より効率よくろ過できるようになります。

この仕切りの設置が、想像以上に大変でした。設置場所が少しずれたり、サイズが合わなかったりして、何度も調整しました。だからこそ、実際に水が思った通りに流れている様子を見た時は、とても嬉しかったです。

ろ過できれいになった水は、パイプを通り、ポンプで運ばれて、もとのアユの水槽に戻ります。また、アユにとって過ごしやすい水温にするために、冷却器で水を冷やします。

この冷却器やポンプにも、水を流すためのホースを取り付けました。しかし、ホースが想像以上に硬く、はめ込むのがとても大変でした。みんなで「どこまで深くはめられるか」を競い合いながら作業し、意外と盛り上がって楽しい時間にもなりました。

こうして水槽は完成しました。しかし、この取り組みはここで終わりではありません。

ろ過水槽の中で汚れを分解してくれる微生物は、汚れ、つまり栄養がないと増えていきません。そのため、現在はアユを入れる前に、コイを水槽で飼育しています。コイのふんや食べ残しなどによって微生物が増え、ろ過の力が高まっていきます。

これからも、底に沈んだ汚れを掃除したり、大きな汚れを受け止めるマットを洗ったりしながら、アユを迎えるための準備を続けていきます。

底掃除の様子

ウールマットの洗浄

今回の実習は、新しい取り組みだったからこそ、想像していなかった苦労がたくさんありました。その一方で、仲間と協力して一つの水槽を完成させる楽しさもたくさんありました。

一つの目標に向かってみんなで動くことの大切さ、そして大変な作業も工夫しながら進めることで楽しさに変えられることを実感しました。

しかし、この楽しさは私たちだけのものではありません。

この水槽で元気に管理されたおとり鮎が、能生川で友釣りを楽しむ方々につながっていきます。私たちの実習が、地域の新しい取り組みや、釣りを楽しみにしている方々の時間を支えることができたら嬉しいです。

ぜひ、能生川へアユの友釣りに来てください。
私たちの取り組みが、多くの方に楽しさを届けられることを願っています。

次回の記事も楽しみにしていてください!

能生内水面漁業協同組合のポスターです!

アユ釣りは6月20日から解禁です!

新潟県立海洋高等学校 航海日誌 運営元:新潟県立海洋高等学校

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