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《資源育成コース》⑥主役を支える命、ワムシの培養と給餌

2026.06.11 更新

みなさん、こんにちは!
資源育成コース3年生です。

資源育成コース航海日誌の連載6本目は、ワムシについてのお話です。

突然ですが、生き物が生きていくうえで必要なものといえば、何を思い浮かべますか?

私は「ご飯」を思い浮かべます。栄養をしっかり取り、エネルギーに変えることで、生き物は元気に動いたり、大きく成長したりすることができます。

これは、魚たちにも同じことが言えます。

今回は、私たちが飼育している魚に与えている餌の一つである「ワムシ」について紹介します。

ワムシは動物プランクトンの一種で、大きさは1mmにも満たないとても小さな生き物です。資源育成コースでは、このワムシをヒラメの仔魚や稚魚、アカムツの仔魚や稚魚などに餌として与えています。

魚の赤ちゃんは、口がとても小さいため、最初から大きな餌を食べることはできません。そのため、ワムシのような小さな生き物を餌として与えることが大切になります。

餌として使う時には、まずワムシを培養している水槽から取り出します。

ワムシ培養水槽です。緑色は、植物プランクトンです。

ワムシを取る量を決めます。

下のコックを開いて、網で濾します

作業では、目の粗い黒い網で大きな汚れを取り除き、目の細かい白い網でワムシを受け止めます。魚に給餌する分のワムシを取り出したら、海水を使って汚れを洗い流します。

この作業は、見た目以上に大変です。白い網は目が細かいため、水を含むとどんどん重くなります。ワムシをこぼさないように気をつけながら洗う必要があるので、集中力も必要です。実際に作業をしてみると、この洗う作業が一番大変だと感じました。

ワムシを培養する時には、餌としてクロレラという植物プランクトンを与えています。クロレラはワムシにとって大切な餌ですが、魚に与える時に多く残っていると、水槽の汚れの原因になることがあります。そのため、魚に与える前に、海水でしっかり洗い流しています。

洗い終わったワムシは、バケツに移して取り出し完了です。

目の粗い黒網と目の細かい白網で濾します。

海水をかけ流し、汚れを流します。

洗濯機のように、中の水を動かしながらキレイにします

次は、いよいよ給餌です。今回は、現在飼育しているヒラメの稚魚にワムシを与えました。

バケツの中にいるワムシを柄杓ですくい取り、エアレーションの近くに流し入れます。エアレーションとは、水槽の中に空気を送っている場所のことです。空気の流れを利用することで、ワムシが水槽の中に広がりやすくなります。

ただし、ずっと同じ場所から流し入れてしまうと、ワムシが水槽全体に均等に行き渡りません。そのため、場所や量をよく見ながら、少しずつ工夫して給餌しています。

汚れを取り、ワムシをバケツに移します。

柄杓(ひしゃく)で掬い取り、仔魚(今回はヒラメ仔魚)に給餌します。

均等に与えるため、エアレーションのところに与えていきます。

最初は、失敗しないように気を張りすぎて、必要以上に時間がかかっていました。しかし、実習を重ねるうちに、水槽の様子や流し入れる場所を見ながら、少しずつスムーズに給餌できるようになってきました。

増養殖の実習というと、どうしても目に入りやすいのは、育てているヒラメやアカムツなどの魚だと思います。

しかし、実際には魚だけを育てているわけではありません。魚の成長を支える餌を育て、取り出し、洗い、魚に合うように与える作業も、とても大切な実習です。

私たちが毎日行っているワムシの培養や給餌作業は、地味に見える作業が多いです。それでも、その一つひとつが魚の成長を支える大切な役割を担っています。

今回の実習を通して、魚を育てるためには、その魚を支える小さな命も育てていく必要があるのだと改めて感じました。

これからも、「主役を支える命を育てる」という意識を持ちながら、一つひとつの作業を丁寧に行っていきたいです。

次回の記事も楽しみにしていてください!

新潟県立海洋高等学校 航海日誌 運営元:新潟県立海洋高等学校

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