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《資源育成コース》⑭魚の成長を支える小さな命。アルテミアの培養と給餌

2026.07.09 更新

みなさん、こんにちは!
資源育成コース3年生です。

今回は、私たちが飼育している魚に与えている餌の一つである「アルテミア」について紹介します。

アルテミアは、動物プランクトンの一種です。資源育成コースでは、このアルテミアを乾燥卵からふ化させ、生まれたばかりの小さなアルテミアを、ある程度成長したヒラメの稚魚やフグの稚魚などに餌として与えています。

魚の赤ちゃんは、まだ口が小さいため、大きな餌を食べることができません。そのため、ワムシの次の餌として、生まれたばかりのアルテミアのような小さな生き物を与えることが大切になります。

アルテミアを乾燥卵からふ化させる時には、水温を28℃ほどにした水槽に入れ、空気を送り込みながら海水を激しくかき混ぜます。1日ほどたつと乾燥卵からアルテミアがふ化するため、必要な時に新鮮な生き餌を準備することができます。

ふ化した後は、海水をかき混ぜるのを止め、水槽からアルテミアを取り出します。水槽の中には、ふ化したアルテミアだけでなく、卵の殻や汚れも混ざっています。そのため、魚に与える前に、きれいに洗う作業が必要です。

餌として使う時には、まずアルテミアを培養水槽から取り出します。作業では、目の細かい白い網でアルテミアを受け止めます。給餌する分のアルテミアを取り出したら、海水を使って汚れを洗い流します。

この作業は、見た目以上に大変です。白い網は目が細かいため、水を含むとどんどん重くなります。アルテミアをこぼさないように気をつけながら洗う必要があるので、集中力も必要です。

実際に作業をしてみると、この洗う作業が一番大変だと感じました。小さな生き物を扱うので、勢いよく水を流しすぎないように気をつけながら、丁寧に作業しました。

アルテミアを取り出す時には、水槽の中の状態もよく見ます。ふ化の様子や水の色、汚れの量などを確認しながら作業することで、魚に与える餌の状態を判断することができます。

洗い終わったアルテミアは、バケツに移して取り出し完了です。

次は、いよいよ給餌です。今回は、現在飼育しているヒラメの稚魚にアルテミアを与えました。

バケツの中にいるアルテミアを柄杓ですくい取り、エアレーションの近くに流し入れます。エアレーションとは、水槽の中に空気を送っている場所のことです。空気の流れを利用することで、アルテミアが水槽の中に広がりやすくなります。

ただし、ずっと同じ場所から流し入れてしまうと、アルテミアが水槽全体に均等に行き渡りません。そのため、場所や量をよく見ながら、少しずつ工夫して給餌しています。

最初は、アルテミアをこぼさないように気を張りすぎて、必要以上に時間がかかっていました。しかし、実習を重ねるうちに、水槽の様子や流し入れる場所を見ながら、少しずつスムーズに給餌できるようになってきました。

増養殖の実習というと、どうしても目に入りやすいのは、育てているヒラメなどの魚だと思います。

しかし、実際には魚だけを育てているわけではありません。魚の成長を支える餌を育て、取り出し、洗い、魚に合うように与える作業も、とても大切な実習です。

アルテミアの培養や給餌作業は、地味に見える作業が多いです。それでも、その一つひとつが魚の成長を支える大切な役割を担っています。

今回の実習を通して、魚の飼育には、魚だけでなく、その餌となる小さな生物を適切に培養・管理することも重要だと改めて学びました。多くの生き物に支えられて、魚が成長していることを実感しました。

これからも、「魚の成長を支える命も大切に育てる」という意識を持ちながら、一つひとつの作業を丁寧に行っていきたいです。

次回の記事も楽しみにしていてください!

新潟県立海洋高等学校 航海日誌 運営元:新潟県立海洋高等学校

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