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幻の魚「イトウ」の養殖!

チョウザメ養殖と同様に、平成27年度より地元企業と連携して「イトウ」の養殖に取り組んでいます。
養殖を開始してから、今年(令和元年12月)でおよそ5年が経過しました。

国内では北海道の河川や湖沼に生息している「イトウ」ですが、かつては青森県などの本州北部にも生息していました。しかし、河川改修やダムの堰などが原因で産卵場が減り、現在では本州で生息が確認できなくなっています。この希少性からイトウは「幻の魚」とも呼ばれています。

またイトウは青森県で養殖されていますが、生産量が極めて少ないことから、商品としても大変希少で価値の高い魚です。

令和元年5月、養殖を開始して4年半が経ち出荷サイズとなったため、今後の販路開拓の参考とするために試食会を行いました。

通常は淡水域に生息するイトウですが、海水での飼育も可能であり、それによって味が良くなればブランド化できると考え、通常の「淡水産イトウ」と約半年間海水で飼育した「海産イトウ」の食べ比べを実施し、検証しました。

試食会では上越市にあるイタリアンレストラン ラ・ペントラッチャさんと上越市の日本料理屋 会心きざわさんに料理をつくっていただきました。

味は「どちらも美味しい」ということでしたが、食感に違いを感じる方が多く、海産イトウの方が身が締まっているという感想もありました。

今後は糸魚川をイトウの名産地にしていくために、人工受精に挑戦し、稚魚生産を目指すとともに、イトウの海水養殖の可能性も模索していきたいと考えています。

新潟県立海洋高等学校 航海日誌 運営元:新潟県立海洋高等学校

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