資源育成コースでは、平成30年より近畿大学と高大連携協定を締結し、「アカムツ(ノドグロ)の種苗生産」に取り組んでいます。
令和元年度、全国の水産・海洋系高校として初めて、アカムツの人工受精と稚魚期までの飼育に成功しました!
みなさんはアカムツという魚をご存じですか?
口の中を見ると喉が黒く見えることから別名「ノドグロ」とも呼ばれており、大きいものは1キロ1万円以上もする超高級魚として有名です。
新潟県では毎年60tほど漁獲されていますが、消費者人気が高く、近年需要が高まっていることから、地元の漁師さんから「資源が先細るのでは」と心配されています。
また、アカムツは生態も良く分かっていない上に、受精卵の入手や飼育が難しく、稚魚期までの生残率も低いのが現状です。
以上のことから、アカムツ資源の保全を目標に種苗生産に取り組むことにしました。
この取り組みを実施するにあたり、糸魚川市の刺し網漁をしている漁師さんにご協力いただいき、漁船に同乗させていただきました。通常の明け方の操業とは違う日没後の時間帯に特別に操業していただき、人工受精を試みました。
今後も安定的に稚魚を種苗生産できるように、研究をかさねてアカムツ資源の保全を目指していきます!
この取り組みは2019年度の全国水産・海洋高等学校 生徒研究発表大会で最優秀賞を受賞しました。
発表会の様子も併せてご覧ください!
こちらからどうぞ→2019.12.18 更新【海洋TUBE】アカムツ資源の保全を目指して~種苗生産に挑戦~